JR西日本
- 北陸新幹線金沢〜敦賀間延伸開業やそれに伴う列車増発
- サンダーバード、しらさぎの金沢〜敦賀間廃止
- 通勤特急「らくらくやまと」の設定
- スーパーはくと一部区間短縮&増便
- 一部特急の全席指定化
- 381系復刻塗装車の運転終了
北陸新幹線の金沢〜敦賀間延伸開業
また新しい新幹線が出来上あります
今回のダイヤ改正の目玉のひとつでもあるので、3つの項目に分けてお話ししましょう
東京方面から
東京から直通で敦賀までやってくる列車は、JR東日本の項目でも触れたとおり、速達型の「かがやき」が9往復、停車型の「はくたか」が5往復の合計14往復で、JR西日本金沢支社からのプレスリリースに、具体的な時刻が公開されていました
東京~福井間は最速2時間51分となり、現在と比べて36分の時間短縮につながります
敦賀までも、最速は3時間8分と、現在比50分も早着することが可能になりました
一方で、最速達とされていたかがやき号のうち4往復が、福井県内の小駅にも停車する列車が現れます
内訳としては
という感じになっており
逆にはくたか号はこれらすべての駅に停車します
なお、日中のかがやき号はすべての列車が繁忙期や通常期の運転となる臨時列車のため、こういった列車が敦賀までやってくるのかが気になります
大阪方面から
一方で、大阪方からの接続もしっかり考慮されています
北陸新幹線敦賀駅においては、ご覧のような接続が取られ、中間間改札を経由した上下移動で約8分の接続時間が確保されています
しかしまぁわかりにくい...
なお、サンダーバード号やしらさぎ号と接続する列車は「つるぎ号」となっており、サンダーバードは25往復、しらさぎ号は15往復となっています
一方のつるぎ号は、サンダーバードとしらさぎの両列車から接続を取る列車が15本、サンダーバードのみと接続を取る列車が10本、接続を一切取らない列車が2.5往復の合計27.5往復での運行が予定されています
これに合わせて、所要時間の短縮も図られます
大阪、名古屋~福井間は最速1時間44分と、現行比3分短縮
大阪、名古屋~金沢間は最速2時間9分と、現行比では大阪から22分、名古屋からは16分の短縮につながります
また富山までの場合も、最速2時間35分と、現行比大阪からは29分、名古屋からは23分の短縮になります
列車の増発、新幹線との接続
また、この改正に合わせて、小浜線や越美北線での列車時刻の見直しが図られ、首都圏から、あるいは首都圏へスムーズな接続が図られるようになりました
小浜線は始発列車を10分繰り上げ、敦賀駅で始発の新幹線「かがやき」と接続が取れるダイヤに変更になりました
また土休日に限り、敦賀9時50分発小浜行き列車を設定し、東京方面からの始発新幹線に接続し、小浜地域へのアクセス性向上を図ります
また、小浜線の敦賀発最終列車の時刻を現行比8分の繰り下げを実施し、北陸新幹線の最終列車との接続を図ります
一方で、越美北線は、福井発九頭竜湖行きの列車を現行比13分の繰り下げを実施して、始発新幹線と接続を取ります
一乗谷や九頭竜湖などへの観光アクセスも、より便利になりますね
ひとまず、北陸系統で思ったことは下のブログに書いていますのでよかったら見てください
サンダーバード、しらさぎの金沢〜敦賀間廃止
北陸を代表する名門特急、雷鳥の血を継ぐ特急列車が、また区間短縮されます
先述の北陸新幹線開業に合わせて、並行在来線として区間分離される金沢~敦賀間を走行するサンダーバード号やしらさぎ号などは軒並み区間短縮を迫られます
利用率を見ても、かなり乗車している人が多かった印象なので、これが敦賀で乗り換えを挟むとなると結構しんどいよなぁ...というのが印象です
なお、これに合わせて、福井・敦賀~金沢間を結ぶ特急「ダイナスター」や「おやすみエクスプレス」、「おはようエクスプレス」もすべて運転を終了します
代わりといっては何ですが、経営移管後の「ハピラインふくい」では、主要駅停車の快速を設定すると語られており、どうなるかが見ものですね
どちらにせよ、北陸本線を時速130キロでかっ飛ばす特急は見れなくなるので、見たい方や乗りたい方、撮りたい方はお早めにどうぞ
通勤特急「らくらくやまと」の設定
突然ですがここで問題です!
Q.沖縄県以外で、JRの定期特急が走っていない都道府県はどこでしょう。ただし、新幹線は新幹線特急として扱う
わかりますか?答えは「奈良県」です
奈良県はその多くの需要を近鉄ががっぽり確保しているため、JR側が劣勢になっていました
しかし、それ故に生駒山地を貫く近鉄は混雑が激化しており、なかなか座れないという問題が起きていました
というわけで、JRはその着席通勤という需要を見逃さず、今年10月より「うれシート」を試験的に設定しました
結果的に、この施策は大成功をおさめたようで、今年3月の改正でこのサービスを拡大することが決まりました
空席が目立っていたことを逆手に取った着席需要の拡大で成功し、乗りに乗ったJRは、奈良県へ通勤特急を設定することを決定しました
その名も「らくらくやまと」
JR特急が、新たに奈良県に入ります!
使用車両はくろしお号でおなじみ287系が使われます
両数については公言されていませんが、もし仮に6両が使われるのであれば、奈良県の山中をパンダが120キロで駆け抜ける様子が見られるかもしれませんね
なお、停車駅や時刻は上の通りなのですが、これ実は...
「天王寺まで快速と全く同じなんです」
はい、停車駅も所要時間も快速と大して変わらないどころか、日中の大和路快速よりも所要時間が長いんですよね、コレ
というわけで、辞書を開いて特急の意味を調べましょう
ーーーーーーー
特急
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1.特に急ぐこと
2.急行列車などよりも停車駅が少なく、高速度で走れる列車
では、この特急「らくらくやまと」はどうでしょうか
...はい、特に急がず、急行はおろか快速とほぼ同じ停車駅です
さらにダメ押しに、1997年まで久宝寺駅は快速通過駅でした(何だったら一部の普通列車も通過してた)
さらにさらに、1968年まで湊町(現在のJR難波)まで乗り入れていた急行かすがは、奈良を出ると、王寺、天王寺、湊町のみの停車でしたので、この時点で「急行よりも遅い」のです
改めて言いましょう
_人人人人人人_
> #特急とは <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
差別化を狙うとすれば、特急湘南のように、久宝寺の停車をなくして、王寺~天王寺間をノンストップにしたり、奈良~王寺間の途中停車駅をやまとじライナーと同じ法隆寺駅のみに絞るか、業務委託駅で乗降客数も少ない郡山を通過したりとかすれば何とかなりそうなのですが、やっぱり難しいのでしょうか...
スーパーはくと一部区間短縮&増便
スーパーはくとが一部大阪発着に変更になる代わりに1本増えます
これまで京都駅発着を基本としていた特急スーパーはくとですが、京都~大阪間の需要がかなり低かったためか、朝夕の列車を除き、ほとんどの列車が大阪発着に変更になりました
最近は割とガソリン代含め燃料費高騰も叫ばれてるし仕方ない...とか思っていたらその代わりに増発して利便性を確保するとか言い出しました
マジすか智頭急
また、新大阪駅まで乗り入れなくなる代わりに、姫路駅でのぞみ号と接続という形に変更されますが、これに合わせてスーパーはくと号も一部時刻を変更
姫路駅標準接続時間である8分に合わせて、時刻を変更しました
ダイヤはご覧の通りになっており、関西圏から鳥取方面への本数を増やすことで、観光需要の開拓を図る狙いがあるとみられます
なお今回の改正で、智頭急行線内の特急料金が、これまでの530円から830円に値上げしました
これは、智頭急行が3年連続赤字経営となってしまっている点、近いうちにHOT7000系を置き換えるための資金を確保する点といった、今後のために少し助けてくれという感じですね
いや、まぁ、増発してくれてるからいいよ、見てるか尺九
一部特急の全席指定化
北長瀬駅のフライング発表
「数自慢、きっかり発車、自由席」のキャッチコピーで有名だったL特急
そのL特急も数年前に廃止され、その流れを組む特急も徐々に自由席が廃止され、全席指定が当たり前になってきました
JR東日本の項目でも軽く触れたように、房総方面の特急も全席指定化が行われたように、西日本においても全席指定化が行われました
対象となる列車は以下の通り
これらの特急列車は全席指定に変更され、利便性を向上させるそうです
合わせて、自由席特急券とセットになった特急用定期「パスカル」も、一部区間で販売終了となります
まぁスーパーはくとは前面展望ができたりするので、一番前はかなり人気の席になりそうですね
北陸行き...というか敦賀行き特急も軒並み全席指定席に変わります
自由席というものも、近いうちになくなってしまうのかもしれませんね
381系復刻塗装車の運転終了
最後の国鉄型を使った特急電車、「やくも」
いよいよ新型車両273系への置き換えが4月6日より始まります
一方で、これまで活躍を続けてきた381系は6月末までに定期運行を終了する旨が発表されました
合わせて、これまで山陰を盛り上げてきた復刻塗装の運行終了時期についても公言されました
ご覧の通り、スーパーやくも色は明確な運行終了時期が明言され、そのほかの塗装についても6月末をもって運行を終了する旨が公表されました
ゆったりやくも色については、繁忙期などを中心に、273系が足りなくなった時の補助として出てくる場合があるとのことです
個人的に、もう少し大きなイベントが行われるのかと思っていましたが、381系を使用した定期のやくも号については6月末までの運行終了が発表されてしまいました
しかしながら、これらの車両が今後どのように使われていくのかについては具体的に名言がされていないのが少し気になるところです
団体用車両として残されるのか、あるいはこのまま重機に食われるのか
個人的には、スーパー色が運転終了後に何らかの改造が行われたうえで大阪~新宮間の団体列車などで使ってくれないかとか思っていたりしますが、机上の空論ということで、軽く流しておいてくれるとありがたいです
いずれにせよ、381系、残り僅かな運転終了日まで頑張って走ってください
お乗り換え(JR他路線)
JR北海道
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