このブログは前々回と前回に続き、中の人が185系定期運用最終日に撮り鉄したり乗り鉄したときのブログです。
前回、前々回を見てない方はそちらもご覧ください。
前回↓
前々回↓
湘南ライナー1号撮影
新宿より東京のエキナカの方が迷路なんじゃね?
そんなことを友人と話してました。グランスタ…怖い…
しかし唯一駅弁屋の場所だけは既に把握します。お弁当の種類は数えてたら日が暮れそうなくらいあるので、そこは別に大丈夫だろうとなり、結果的にホームライナーの車内で夕食は食べることにしました。
時刻的にちょうど湘南ライナーがいるかもしれない時間だったので、ライナーが発車する9番線のおとなり、8番ホームへ。
どうやらまだライナー号は来ていないようです。
2.3分して、215系湘南ライナー1号が到着。下りの湘南ライナーのなかで、唯一横須賀線や貨物線を走行します。そんなわけで、少し人気のライナーでした。ちなみに昨年の改正まではこのライナーも185系が担当しており、そういった面も含めて人気だったそうです。215系はまぁイスが硬いし倒れないから仕方ないね。
黄色い線の突起部分にカメラを置いて撮ると、まぁまぁいい感じの写真が撮れました。
夜景×215系、最高!(語彙力どこいった)
それにしても人がほんとに多いですね。
お見送りします。これが私と215系の最後の対面にならなければいいのだけれど…
185系のお弁当はすでに売り切れてますね
中央通路内の7.8番線と9.10番線へ向かう階段の中央にある駅弁屋[祭]さん。
日本全国から取り寄せられた有名なお弁当が数多く存在しています。ありがたいことに在来線改札内にあるため、改札から出ることのできない大回りで、関東以外の様々な地域の味覚を楽しむことができます。ありがたい以外に言葉が出ません。
そんな数ある駅弁の中から私が選んだのはこちら
もうすでに乗ってるじゃんというツッコミは受け付けません。
東京名物 深川めし
おいしそうだと思ったので買いました。
ちなみに友人は「チキン弁当」を購入したらしいです。迷ったら基本チキン弁当を買えば問題はないと思います。前に一度食べたことがありましたがほんとにおいしかったです。
とりあえずここから中央線で新宿へ。東京~神田間、代々木~新宿間は重複乗車になってしまうため、大回りのルールには添わないのですが、この区間は特例でこのような折り返し乗車することが許可されています。
こういったものは日本各地にあります。
詳細はこちら
大回り旅再開
友人の興味本位ですぐに発車する快速には乗らず、左の通勤快速にのります。こっちは改正後もまだまだ走るのでご安心を。
快速に遅れること3分、東京駅を発車。
中央線の通勤快速は、東京を出ると途中神田、御茶ノ水、四ツ谷、新宿、中野、荻窪、吉祥寺、三鷹、国分寺、立川、立川からの各駅です。
三鷹までは土日の快速と同じ駅に止まり、その後中央特快、青梅特快と同じ停車駅になります。
ちなみに中央線には朝にさらに見かけは速い通勤特快が走っており、これは国分寺を出ると新宿まで止まりません。三鷹も中野も飛ばします。ただし所要時間は快速と大して変わりません。
新宿到着。ここからいよいよ今回のメイン。ホームライナー小田原21号小田原行きに乗車。
これで大回りの最終目的地である藤沢に向かいます。
ホームには先に踊り子18号池袋行きがやってきていますがとりあえずニゴナナなので今回はスルー。
ちなみにライナー号は特急専用ホームから発車します。ここは特に新宿駅の中でも南端にあるため、移動にはだいぶ不便ですが、この長い通路が個人的には旅情や特別感を掻き立ててくれます。まぁそのせいでどっかの誰かさんが炎上したらしいですけど。
いよいよホームライナーへ乗車
ライナー券を買いました。これで185系のR55型と呼ばれる座席には確実に座れるようになりました。指で隠れてますが、3号車、5号車、6号車、7号車のいずれかに乗り込むことになってます。ちなみに1、2号車は渋谷から乗るお客さんのために開けられていて、4号車はグリーン車なので普通列車グリーン券を持ってる人しか使うことができないです。
ちなみにライナー券を買えば確実に席には座れますが、グリーン車は普通列車グリーン券を持ってる人ならだれでも利用できるので、必ず座れるとは限らず、今日のような混雑が予想される日には、当たり前のように立ち席が発生します。そのため、確実に座って帰りたい人にはライナー券を買うことをお勧めします。まぁ言ったところでライナーなんてものはJR東日本からは消え去ってるんだけどね。
ちなみに本日はグリーン席の混雑を避けるためにグリーン車利用客には着席整理券が配られ、グリーン車史上最高級といわれる185系7両のグリーン座席の争奪戦が発生しないように工夫がされてました。
いよいよ入ってきました、185系7両編成のOM編成です。
ちなみにこの列車、大宮の方から回送されてくるのですが、赤羽駅付近での線路内人立ち入りが発生し、その影響で3分ほど遅れての到着です。明らかに害悪撮り鉄の仕業だろ。
7両による運用は、定期列車ではこれが最後です。ちなみにライナー券は私の買ったわずか10分後に売り切れたという放送がかかりました。
OM編成は、もとから踊り子用に作られたわけではなく、185系デビュー翌年に開業した東北・上越新幹線の乗客を大宮駅から上野駅まで輸送するための列車「新幹線リレー」号や、東北・高崎線の「新特急」用に作られたものです。そのため、未開の地グンマ‐帝国こと群馬県の山間部を走るために踊り子用とは違い、耐寒耐雪使用となっているのが特徴的です。
下手な加工で申し訳ないのですが、例えばタイフォンと呼ばれる警笛を覆う部分の形が少し違うのがお判りでしょうか?
そんな7両のOM編成に乗ります。10両や5両の方にはだいぶお世話になってましたが、こっちに乗った記憶は前に藤沢から湘南ライナーで乗ったくらいしかありません。しかもその時はグリーン車だったので普通車で乗るのは多分初めてです。
いざ乗車。10両や5両とは座席の色が違いますね。
2人掛けの空席確保。しっかりあとで窓は開けます。というか寒い地域に行ってたのに窓が開いて大丈夫だったんでしょうか?
ドアコックと呼ばれる緊急時にドアを手動で開けるための設備を駅員さんがいじっています。なぜこんなものを緊急でもないこんなときにいじっているのかというと、ライナー号は特定のドアを開けてライナー券を駅員さんが確認しやすいようにしています。その際車掌さんがドアスイッチを使うとすべてのドアが開いてしまうため、駅員さんが特定のドアを扱うために、このドアコックを使用しています。特急になると車内検察で事足りてしまうため、すべてのドアを車掌さんが操作します。そのため、こんな風にドアコックを使用する運用は関東ではこれをもって風前の灯となりました。昔は箱根登山鉄道でも取り扱っていただけに、残念です。
大勢の方々に見送られながら新宿駅発車。
…いや、これ多いってレベルじゃなくて明らかに「蜜」です。
ちなみに発車前に流れた新宿駅特急用ホームの発車メロディー美しの丘を聞くと、去年の251系ラストランのときの記憶が色々と蘇ってきました。あのとき251系はどんな気持ちだったのでしょうか?
今度は185系が引退する日。去年のあの日も、新宿駅では本当に感動する放送が駅員さんが喋っていた記憶があります。
出発して1分足らずで代々木駅を通過。
元山手線のE231系500番代が止まってますね。
そういえば185系がデビューしたときは、まだ山手線には103系が現役バリバリ、中央総武線でも101系電車が走り回っていたんですよね。そう考えると時代の移り変わりは本当に目まぐるしいと改めて感じてしまいます。
40年という月日が長いのか短いのか、それはきっと185系自身も分かっていないと思います。ただ、この40年という時間の中で東京をはじめとしたさまざまな街は劇的に進化を遂げ、運転開始時に比べて何もかもが変わったような、そんな風に185系は見えていたのではないでしょうか。
渋谷でもまた大勢の方々に見送られました。さて、ここで晩御飯。もちろんさっき買ってきた深川めしです。
めしテロタイム。
ご飯の上にあさりとサバが盛ってあり、そのほかにも卵焼きなどなどおいしそうなものばかりが並んでいます。
いざ実食。想像以上においしいです。特にご飯にしみ込んだタレとあさりが本当においしいです。ぜひ駅弁を食べる機会があればチョイスしてみてはいかがでしょうか?
目線を弁当から窓に向けると、左から右に流れる都会の夜景が流れています。
ふかふかなリクライニングシートに身を委ね、眼に入ってくる流れゆく夜景、耳に入ってくる幸せなMT54型のモーター音、国鉄のにおいや駅弁のにおい、舌に触れる駅弁のおいしいご飯の味を楽しむ。今までの人生の中でも五本の指に入るほど五感が満足する幸せなひと時でした。
ちなみに多摩川を渡るあたりで、列車は時速110キロ近い速度を出します。見てて爽快聞いてて爽快といった感じでした。
食べ終わる頃には、列車は武蔵小杉駅を通過。偶然にも向かいのホームを215系が通過中。ずっと窓側に居座るのも友人に申し訳ないし、車内探検にも出かけたいので、友人に窓席を譲り、私は車内を探検。
デッキとの仕切り扉前の足元には、踏んだ時の重さで開くというタイプの自動ドアがありました。
詳しい設備紹介はYouTubeの方でやる予定なので気長にお待ち下さい。
運転席を眺めます。座席のモケットはグリーン車と同じようですね。長時間の運転もあるので、これは乗務員さんにとってありがたい仕様なのではないでしょうか。
京急線の生麦生米生卵駅付近を通過し、列車はトンネル内に入ります。
普段なら視界が遮られて、あまりに好かれないトンネルですが、音が籠るので走行音の録音にはぴったりです。それに夜なので都会を離れたこの列車にとってはあまり問題はないと思います。
トンネルを抜けると、薄暗い貨物駅に出ます。
ここは羽沢貨物駅。多くの貨物列車がやってきて、日本の中でも重要な港町「横浜」についた貨物コンテナなどを全国に輸送するために使われている意外と重要な駅だったりします(多分)。ここを通過すると再び長いトンネルへ。
トンネルを出て戸塚駅を通過すると有名撮影地の戸塚カーブを走行(暗くて見えないとか言わない)。185系踊り子号撮影のためにここまで友人と自転車で来て写真を撮りに来たことがあります。
出来はそこそこですがこんな感じで撮れます。10両編成なのは気にしないでください…
その後15両も撮りましたが日が出てきて架線の影が浮かび上がってきたのであまり良い写真ではないです。
そういえば7両の185系の普通席には10両や5両と違い、足元にある暖房器具に足を置くことができる溝があります。これはおそらく10両や5両と違い、深夜帯を走行する臨時急行シュプール号で活躍していたときのためにつけられたものなんだと思います。
まだまだ乗っていたい気持ちも山々ですが、目的地の藤沢駅に到着。わずか40分の乗車時間でしたが、本当に幸せなラストランでした。
藤沢を去っていくライナー号に深々とお辞儀をしてお見送り。今まで本当にありがとうございました。最後まで頑張ってください…
ちなみにこのあとはダイヤ改正でなくなる東海道線の通勤快速を友人が撮影したいらしいのでついでに10分後に来る湘南ライナーも撮影することにしました。
行き先案内板はすでに更新されているらしく、特急券を買わないと乗れない旨が書かれています。ライナーは下りなら藤沢からは乗車券のみで乗れます。
ホームに少し居るとなんと3番線を215系が通過!
まさかくるとは思っていませんでした。やっぱりオール2階建て電車は迫力がありますね。
しばらくして通勤快速がやってきました。どうやらE231系が充当されてるらしいですね。ちなみにこの列車の後ろの5両はE233系でした。
そういえば通勤快速には、夏休みに仕事終わりの父親と一緒に晩御飯を食べたあとに乗ってきたので、その際に撮った動画をYouTubeの方に上げました。
東海道線通勤快速について詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。
本当に乗ってて爽快でした。
待つこと約10分、湘南ライナーが入ってきました。185系ですね。踊り子号もかっこいいですが、やっぱり湘南ライナーのあのカモメの姿もかっこいいです。なおそのカモメさんは特急化で星になりました。値上げした上に解雇とかサイテー!
今まで本当にありがとうございました(2回目)。
上りの案内を見ると快速アクティーの文字が。これも改正で無くなるので撮影してから帰ることにします。
その前に貨物線ホームで3番線に入ってくるアクティーの一本前の写真を撮影。だいぶ上手く流し撮りができたと思います。
その後、上野東京ラインの快速アクティーを撮影。これで見納めかと思うと少しさみしいです。
これにて大回りは終了。その後自宅に帰還後きょうのデータをHDDに移し、PCを眺めながら最終ライナーの東京出発をライブで視聴。45分後に藤沢に来るのでそれまで動画編集。
そして最後は自宅のベランダに出て最終列車をお見送り。深々とお辞儀をしました。
あとがき
さて、いよいよ昨日で、ダイヤ改正から一週間が経過しましたが変わってきた部分にはなれてきましたでしょうか。
自分にとっては185系が地元から消え、一つの「日常」が消えたように感じます。
あの重低音ともいえるモーター音も自分の「日常」の一つでした。
緊急事態宣言中、なかなか家から出られない中で散歩やサイクリングで185系の撮影に出向いたりして、健康的に自分の趣味を満たしていました。
学校の帰りにも時間が合えば藤沢駅に帰ってくる小田急線の車内から185系が並走してくれてました。
185系は定期運用では離脱しましたが、まだまだ臨時の快速列車等で走り続けてくれるらしいので、みなさんも機会があれば乗ってみてはいかがでしょうか?
それではここまでご覧いただきありがとうございました。
そして185系・215系、ほんとに今までありがとうございました。あなた達のおかげで、私は藤沢に住んでて良かったと思いました!ゆっくり休んでください…